仕事や遊びが単調になってきていると感じる人や、何かモゾモゾとした閉塞感を感じている人は、ぜひ読んでほしい。背中を勢いよく蹴飛ばしてくれる良書。僕も蹴飛ばされました(笑)
最終章冒頭に「これまでの章のタイトルはすべて、『あなた自身に許可を与える』としてもよかったのです」とある通り、著者のティナ・シーリグは本書を通して繰り返し私たちに「許可」を誘っている。たしかに20歳の頃に読んでいたら一番良かっただろうが、何歳になってからでも、読めば背中を蹴飛ばされるだろう。
仕事や遊びが単調になってきていると感じる人や、何かモゾモゾとした閉塞感を感じている人は、ぜひ読んでほしい。背中を勢いよく蹴飛ばしてくれる良書。僕も蹴飛ばされました(笑)
最終章冒頭に「これまでの章のタイトルはすべて、『あなた自身に許可を与える』としてもよかったのです」とある通り、著者のティナ・シーリグは本書を通して繰り返し私たちに「許可」を誘っている。たしかに20歳の頃に読んでいたら一番良かっただろうが、何歳になってからでも、読めば背中を蹴飛ばされるだろう。
マイケル・サンデルの「これからの正義の話をしよう」が10万部を超えるベストセラーになっている。タイトルに「正義」や「哲学」という真正面な言葉が使われているだけでなく、384ページという厚み、2415円という価格にもかかわらず、発売3ヶ月でこれだけ売れている。どの年齢層にどのくらい売れているのかは分からないが、少なくとも日本の世相が大きな「変化」を求めているとは言えそうだ。求めというより、飢えかもしれない。
塩野七生さんが「ローマ人の物語を書き終えて」というエッセイの中で、「亡国の悲劇とは、人材が欠乏するから起るのではなく、人材はいてもそれを使いこなすメカニズムが機能しなくなるから起るのだ」と指摘している。これは日本というシステムの現状でもあり、私たちは今、日本というシステムのアップデートに成功するか、失敗して他国のシステムに吸収されるかの境界にいる。
愛とは何かと聞かれたら、僕は「岡本太郎」と答える。絵画や造形、テキストといった、岡本太郎氏の表現のすべてに愛を感じる。前面には出ていないが、その爆発の中核に、愛が凝集している。
この本を読み終わった後、新聞の購読をやめた。とくに近頃のネガティブなニュースの多さにはうんざりしていて、「暗いニュースばかり読んでいると、脳がだんだん不況を学習してしまう(p.40)」という本書の言葉が、解約の後押しになった。政治家を批判ばかりしていても、プレイヤーは変わるかもしれないが、システムは改善されない。
願望は実現せずに予感は実現する(p.68)
本書で一番印象深かったのがこの言葉。そしてこの「予感」を発生させるキーワードが「かも」。たしかに、できるかもと考えた方が、できるようになりたいと考えるよりも、実際にできそうな気がする。その理由も、本書に書かれている。
思い込みというのは本当に怖い。思考を停止させ、 正確な判断を妨げる。精神病院についても、まさにそうだった。近代化されたどの国にもあると思っていたし、日本が突出して多いとも思わなかった。だが、日本には30万床以上のベッドがあり、それは単位人口あたりで比較すると他の先進国の5ー6倍に相当するらしい。
「鉄格子や鉄の扉の奥に押し込めることを正当化するような精神状態など、本来ないのだ。精神病者の、ときおりの暴力は、結果である。施設の中での抑圧で引き起こされた人間としての反応である。つまり、それは精神病院が引き起こす病気。精神病院などやめて人間的存在たりうる温かい状況に置くことができれば、精神病者の暴力などなくなるのだ」(第二部第一章より)
村上龍は、言葉をとても正確に使う作家だと思う。批評をしたり、自分の意見を述べるには、まず対象を正確に切り出し、余分を削ぎ落とす必要があり、それを正確に相手に伝えるには、正確な言葉を使って表現する必要がある。平易な言葉こそ曖昧に使われがちだが、村上龍はそれを鋭利な切れる言葉に変えてしまう。
13歳のハローワークというこの本では、大人への入り口に立つ子どもに、そもそも世の中にはどんな職業があるのかといった職業の選択肢が提示されているが、その中に、職業を「どのように」選択するのかについての、鋭い指摘がある。
著者は、日本語を「論理的に」使えるようになることが、外国語を上達する近道になると主張している。昨年から習い始めた英会話教室の先生も同じことを指摘されていて、「察し」という日本の文化をそのまま持ち込むと、外国語を使いこなせるようにはならないと、毎週叩き込まれている。僕はまだ英会話を習い始めて一年にも満たないが、例えばCNNなどを見ていると、日本のニュースとは違う、明確な論理性を確かに感じる。
欧米の言語教育課程では、一般的に二つの言語「技術」が含まれるそうだ。
前作から3年ぶりとなる京極堂シリーズ最新刊。今作もたっぷり817ページ、京極ワールドを楽しめる。小説として、ストーリーや心理描写が良くできているのは当然だが、ここでは、主人公の京極堂によって語られた「言葉・流行・個人・世間・社会・世界」といったキーワードについて考えてみる。
この外伝を含め全6巻で、ゲド戦記は完結している。少し前、第1巻を読んだ後、「小学生から大人まで、読むに値する作品になっている」と書いたけれど、全6巻を読みこなすのは、小中学生にはちょっと厳しいかもしれない。1巻から3巻まではともかく、4巻でくじけてしまいそうだ。
が、この外伝のまえがきでル・グウィンが書いているように、小中学生なりの想像力を羽ばたかせることができれば、アースシーの世界を大人とは違った視点で、感じることができるのだろう。